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  • sakura-tokyo

#24 磯野波平と僕

僕はメールでもLINEでも、気軽に送れない大事な文章は大抵下書きをします。

メールはテキストで、LINEは(スマホで入力する場合は)メモ帳に下書きします。

先日、少し推敲して返信した方がいいLINEがあったので、メモ帳を開いた際に目を惹いた一文がありました。(一つのページに継ぎ足して書くので前の文章が大量に残っています)


「磯野波平54歳


いつこれを書き込んだのか覚えはありません。

メモ帳に書かれている位置から推察すると、これを書いたのは数年前だと思います。

もちろん僕以外の人が書くなんてことはあり得ません。


奇しくも僕は今年54歳、偶然開いたメモ帳で波平さんとタメだと判明するという切ない状況に陥りましたww


興味がわいたので調べてみると、波平さんは明治生まれ、サザエさんは大正生まれとのことでした。(さすが国民的なご長寿アニメーションですね)

当時の会社員の定年は55歳、その一歩手前の貫禄あるお父さんという役どころのようです。国民の祝日、敬老の日も始まりは55歳以上を敬う日だったそうです。


う~む・・・色々と考えさせられます。


バカボンのパパの時も感じましたが、僕なんか全てにおいて波平さんに負けてます。

唯一抵抗できるのは頭頂部のみかなw

因みにバカボンのパパは41歳です。


こんなくだらな~い掴みで始まったこのブログw

ご報告というかなんというか、やっと作品履歴に今年の仕事を載せられました!

本当は全編を作る予定だったのですが、色々あって全体の三分の二程度しか係わることができませんでした。残念ですが仕方ありません。


まだみんなダメージを引きずっていますが、僕たちは明日に向かって歩き始めますw


その一環としてスタジオを引っ越すことにしました。

ちょうどいい物件が見つかったので来年の1月に引っ越すことにしました。

4年前に引っ越したこの場所は、その前に比べて一回り小さくて、その引っ越しも決して前向きではありませんでした。

会社もリスタートするという逆風の中でみんなの1年半の頑張りの結果、前向きな引っ越しを行える目途が立ったことは嬉しい限りです。

おしゃれなスタジオは難しいですが、環境の良い綺麗なスタジオにしたいと思っています。


来年の1月といっても気づけば3ヶ月、今年も残すところ2ヶ月となってしまいました。

ジャネーの法則ではありませんが相変わらず早いですね。

(なんだかどんどん取り留めの無い話になっていますがw)


少し悲しい出来事もあったので、思い出話でも書こうと思います。

トルーマン・カポーティの「おじいさんの思い出」っぽい雰囲気が少しだけある話です。

僕たちが結婚した25年も前の話です。


当時の僕は29歳、母方の祖母が一人だけ残っていました。

昔から僕はいい加減だったので、実家にもめったに帰らず、ひとり暮らしだった祖母にも数年に一度しか顔を見せない親不孝者でした。

僕が帰る度に「僕が好きだ」と思っている牛乳羊羹を作って待っていてくれるような祖母でした。僕は帰る度に「美味しい!」と言って大量の羊羹を全て食べていました。


僕たちが結婚することが決まった際、彼女(現在のかみさん)を連れて行こうとしたら

「あなたも忙しいんだから全て終わった後でいい」と言われ

当時ホテルマンだった僕は、確かに忙しかったのでこれ幸いと後回しにしてしまいました。


僕たちが式を挙げたのは11月の末あたり、足の悪かった祖母は結婚式にも参加せず、僕はどこかで連れて行けばいいや。と軽く考えていました。

そんな感じで正月を迎えたその翌日に、祖母が急死したという連絡が母から来ました。

どうやら風呂に入っているときに寒暖差で心臓発作に見舞われたようでした。

僕たちは直ぐに実家に帰りました。


幾らでも帰る時間は作れた筈だった。

全て軽く考えていた僕の責任だった。

せめて妻と会わせてあげたかった。


全てが終わって家に帰って来るとポストには郵便物の山が・・・

部屋で郵便物を仕分けしていたかみさんが声を上げました。

そこには祖母からの年賀状がありました。

「二人で仲良く、元気で・・・」


その年賀状も引っ越した際に何処かに無くしてしまいました。


僕の頭の中は殆どが趣味のウイスキーや靴(実は靴マニアw)後はエロいことと、ほんの少しの仕事しかありませんが、これだけの年月が経って思い出すと「悲しい」という気持ちが、なんだか透明になってきました。

こういった透明な気持ちが増えれば、僕のイメージする


吹きすさぶ風の中、和服の裾や頭頂部の1本の髪の毛がはためくのも厭わず、腕を組み遠く一点を見つめる波平さんのようなアダルトな魅力が備わるのかな。


なんて思ったりしています。

おしまい。



文責

桜栗英人

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